
「今年の冬、屋根から雪がドサッと落ちたときに、軒樋も一緒に落ちてしまって…。落ちた雨樋を見たら、中に落ち葉がびっしり詰まっていてびっくりしました。こんな状態だったなんて全然知らなかったです」
岩手県盛岡市にお住まいのY様からいただいたのは、落雪による軒樋落下と、その際に発覚した落ち葉詰まりに関するご相談でした。
盛岡市は岩手県の県庁所在地で、北上盆地の北部に位置する内陸性気候の地域。冬は積雪があり、屋根からの落雪は珍しくありません。
Y様邸は築21年。庭には大きなケヤキの木があり、毎年秋になると大量の落ち葉が舞い散ります。その落ち葉が雨樋に詰まり、水分を含んで重くなったところに、冬の落雪がトドメとなり軒樋が落下。二重の問題が重なって起きた事故でした。
「落ち葉の掃除なんてしたことなかった。まさか、これが原因で雨樋が落ちるなんて…」
そんなY様のお悩みを解消するため、雨樋の全面交換を実施しました。
現地調査で見つかった課題









Y様邸を調査したところ、以下の症状が確認されました。
① 軒樋の落下(一部) 南側の軒樋が約3メートルにわたって落下。金具ごと外れ、地面に落ちていました。
② 金具の破損・サビ 落下した箇所の金具は破損。残っている金具もサビて固定力が低下していました。
③ 軒樋内部の落ち葉詰まり 落下した軒樋の中を確認すると、大量の落ち葉・枯れ枝が腐葉土のように堆積。かなりの重量になっていました。
④ 他の箇所も詰まり 落下していない箇所も確認したところ、同様に落ち葉が堆積。いつ同じことが起きてもおかしくない状態でした。
⑤ 集水器・縦樋の詰まり 集水器や縦樋にも落ち葉・土砂が詰まり、排水機能が著しく低下していました。
⑥ 素材の経年劣化 21年間の紫外線と寒暖差で、雨樋全体が白っぽく変色・硬化。弾力性が失われていました。
⑦ 鼻隠しの傷み 軒樋が外れた箇所の鼻隠しにビス穴・傷みが見られました。
👉 落下のメカニズム
- 落ち葉が軒樋に堆積
- 雨水・雪解け水を吸って重量増加
- 金具への負担が増大
- 落雪の衝撃が「最後の一押し」
- 耐えきれず軒樋が落下
「落雪」と「落ち葉詰まり」の危険な関係
Y様邸の事故は、「落ち葉詰まり」と「落雪」という2つの問題が重なって起きたものでした。
落ち葉詰まりが危険な理由
| 問題 | 内容 |
|---|---|
| 重量増加 | 落ち葉が水分を吸い、想定外の重さに |
| 排水不良 | 水がたまり、さらに重くなる |
| 腐食促進 | 腐葉土化した落ち葉が雨樋・金具を傷める |
| 詰まりの進行 | 一度詰まると加速度的に悪化 |
| 発見しにくい | 地上からは中身が見えない |
落雪が危険な理由
| 問題 | 内容 |
|---|---|
| 衝撃荷重 | 落ちる瞬間に大きな力がかかる |
| 巻き込み | 雨樋を巻き込んで引きずり落とす |
| 金具破損 | 緩んだ金具が衝撃で外れる |
| 予測不能 | いつ落ちるかわからない |
| 二次被害 | 落下した雨樋が物を壊す・人に当たる |
2つが重なると…
| 状態 | 結果 |
|---|---|
| 落ち葉で重量増加 | 金具が限界に近い状態 |
| 落雪の衝撃 | 耐えきれず一気に落下 |
| 被害の拡大 | 軒樋が広範囲で落下 |
👉 Y様邸では、この2つが重なり、3メートル分の軒樋が一気に落下しました。
施工内容:雨樋全面交換









Y様邸では、落下した箇所だけでなく、全体的に寿命を迎えていたため全面交換を実施。
【工事内容】雨樋全面交換
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 落下した軒樋の撤去 | 地面に落ちた軒樋を回収・処分 |
| 既存雨樋の撤去 | 残っている軒樋・縦樋・集水器・金具を撤去 |
| 堆積物除去 | 軒樋・集水器・縦樋内の落ち葉・土砂を清掃 |
| 下地確認・補修 | 鼻隠しの傷み・ビス穴を補修 |
| 新規金具設置 | 積雪荷重に耐える間隔で新品金具を設置 |
| 新規雨樋設置 | 正確な勾配で軒樋・縦樋・集水器を設置 |
| 排水テスト | 実際に水を流して排水状態を確認 |
落ち葉よけネットとは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 金属製または樹脂製のネット |
| 設置場所 | 軒樋の上・集水器 |
| 効果 | 落ち葉・枝が雨樋に入るのを防止 |
| 雨水 | ネットを通過して正常に排水 |
施工のポイント: 盛岡市の積雪を考慮し、金具の間隔を通常(60cm)より詰めて(45cm)設置。落雪の衝撃にも耐えられる仕様にしました。
ビフォーアフター:Y様邸はこう変わった
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 軒樋(南側) | 落下・破損 | 新品で復旧 |
| 軒樋(他) | 落ち葉詰まり | 新品+落ち葉よけ |
| 金具 | サビ・破損・外れ | 新品・間隔を詰めて強化 |
| 集水器 | 詰まり | 新品+落ち葉よけ |
| 縦樋 | 詰まり | 新品・スムーズに排水 |
| 鼻隠し | 傷み・ビス穴 | 補修済み |
| 落雪対策 | 金具が弱い | 間隔を詰めて強化 |
Y様の感想 「軒樋が落ちたときはショックでしたが、中を見て落ち葉がびっしりだったのにはもっと驚きました。今まで一度も掃除したことがなかったので…。金具も強くしてもらったので、これからは安心です。」
庭木がある家の雨樋リスク
Y様邸のように庭木がある住宅は、落ち葉による雨樋トラブルのリスクが高くなります。
落ち葉が多くなる条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 落葉樹が庭にある | ケヤキ、モミジ、サクラ、イチョウなど |
| 木が屋根より高い | 葉が直接屋根・雨樋に落ちる |
| 木が成長した | 年々葉の量が増加 |
| 近隣に公園・森林 | 風で葉が飛んでくる |
| 清掃したことがない | 堆積が進行 |
Y様邸の庭木(ケヤキ)の特徴
| 特徴 | 影響 |
|---|---|
| 落葉樹 | 秋に大量の葉が落ちる |
| 大きく成長 | 屋根より高くなっていた |
| 葉が細かい | 雨樋に入りやすく、詰まりやすい |
| 量が多い | 掃除しないと大量に堆積 |
👉 「庭木は気に入っている。切りたくない」というY様のために、落ち葉よけネットで対策しました。
落雪による雨樋被害と対策
盛岡市のような積雪地域では、落雪による雨樋被害は珍しくありません。
落雪で起こる雨樋被害
| 被害 | 内容 |
|---|---|
| 軒樋の落下 | 雪を巻き込んで落下 |
| 軒樋の変形 | 雪の衝撃・荷重で歪む |
| 金具の破損 | 衝撃で外れる・折れる |
| 縦樋の破損 | 落雪が直撃して割れる |
| 接続部の外れ | 衝撃で継ぎ目が外れる |
落雪対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 雪止めの設置 | 屋根に雪止めを付けて落雪を抑制 |
| 金具の間隔を詰める | 荷重・衝撃に耐える仕様に |
| 定期的な雪下ろし | 軒先に雪をためすぎない |
| 落ち葉詰まりの解消 | 余計な荷重をかけない |
👉 Y様邸では、金具の間隔を詰めて落雪に強い仕様にしました。 雪止めの設置は次回検討いただくことに。
盛岡市の気候と雨樋への影響
盛岡市は岩手県の県庁所在地で、北上盆地の北部に位置する内陸性気候の地域。雨樋には様々な気象条件が影響します。
盛岡市の気候と雨樋への影響
| 気候条件 | 雨樋への影響 |
|---|---|
| 夏の暑さ・紫外線 | 素材の劣化・硬化 |
| 秋の落ち葉 | 詰まり・重量増加 |
| 冬の積雪 | 荷重による変形・破損 |
| 落雪 | 衝撃で金具外れ・軒樋落下 |
| 厳しい寒さ | 凍結による破損 |
| 春の雪解け | 大量の水であふれ |
季節ごとのリスク
| 季節 | リスク |
|---|---|
| 春 | 雪解け水のあふれ、冬のダメージ発覚 |
| 夏 | ゲリラ豪雨であふれ・漏水 |
| 秋 | 落ち葉の詰まり開始 |
| 冬 | 積雪荷重、落雪による破損 |
👉 盛岡市では、秋の落ち葉と冬の落雪という季節ごとのリスクへの対策が重要です。
落ち葉よけネットの効果と注意点
Y様邸に設置した落ち葉よけネットについて、効果と注意点をご紹介します。
落ち葉よけネットのメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 詰まり防止 | 落ち葉・枝が雨樋に入るのを防ぐ |
| 重量増加を防止 | 詰まりがないので余計な荷重がかからない |
| 落雪被害の軽減 | 軒樋が軽いので落雪時のダメージ減 |
| 清掃頻度の軽減 | 雨樋内部の清掃が不要に近くなる |
| 凍結防止 | 詰まりがないので水がたまらず凍結しにくい |
落ち葉よけネットの注意点
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| ネット上の清掃 | ネット上に落ち葉がたまることがある |
| 細かいゴミ | 砂埃・小さなゴミは入ることがある |
| 定期点検は必要 | 年1〜2回の目視確認は推奨 |
| 設置コスト | 追加費用がかかる |
👉 Y様邸のように庭木がある場合は、落ち葉よけネットの設置を強くおすすめします。
雨樋の劣化サイン|こんな症状があれば要注意
ご自宅の雨樋、こんな症状はありませんか?
✅ 庭に落葉樹があり、落ち葉が多い ✅ 雨樋の中を掃除したことがない ✅ 雨の日に雨樋から水があふれる ✅ 軒樋がたわんでいる・傾いている ✅ 金具がサビている・緩んでいる ✅ 過去に落雪で雨樋が壊れたことがある ✅ 雪止めが付いていない ✅ 築15年以上で一度も交換していない
➡ 1つでも当てはまる場合は、冬が来る前に点検をおすすめします。
雨樋落下の危険性
軒樋が落下すると、二次被害が発生する可能性があります。
落下による二次被害
| 被害 | 内容 |
|---|---|
| 人への被害 | 通行人・家族に当たる危険 |
| 車への被害 | 駐車中の車を傷つける |
| 物への被害 | エアコン室外機・物置などを破損 |
| 隣家への被害 | 境界を越えて隣家に被害 |
| 外壁への被害 | 落下時に外壁を傷つける |
| 修繕費用の増加 | 雨樋以外の修理も必要に |
👉 Y様邸では幸い二次被害はありませんでしたが、落下した場所が悪ければ大きな事故につながっていた可能性も。 「落ちる前に」対策することが重要です。
よくある質問|落雪・落ち葉と雨樋
Q. 落ち葉よけを付ければ、掃除は不要ですか? A. ほぼ不要になりますが、ネット上に落ち葉がたまることがあります。年1回程度の確認をおすすめします。
Q. 雪止めを付けた方がいいですか? A. 落雪被害を防ぐには雪止めが効果的です。雨樋交換と同時に設置することもできます。
Q. 落下した部分だけ修理できますか? A. 技術的には可能ですが、築15〜20年以上の場合は全面交換をおすすめします。他の部分も同様に劣化しており、部分修理しても次々と問題が出る可能性があります。
Q. 庭木を切らずに対策できますか? A. はい。落ち葉よけネットを設置すれば、庭木を切らなくても詰まりを防げます。Y様も庭木はそのままです。
Q. 火災保険は使えますか? A. 落雪による破損は「雪災」として火災保険が適用される可能性があります。当社で申請サポートも行っています。
火災保険が使えるケースも
雨樋の破損が**雪害(落雪・積雪荷重)**によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。
対象になりやすいケース
- 落雪で軒樋が落下・破損した
- 積雪荷重で雨樋が変形した
- 凍結で継ぎ目が破断した
- 強風で金具が外れた
申請の流れ
- 被害発見後すぐに写真撮影(全景・近景・日付入り)
- 施工店へ原因特定と復旧見積を依頼
- 保険会社へ連絡し申請書類を準備
- 承認後に工事実施
注意: 落ち葉詰まり自体は経年劣化として対象外ですが、落雪による破損部分は適用される可能性があります。当社では申請サポートも行っています。
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