
「うちは海が近いせいか、金具がものすごくサビるんです。気づいたら雨樋がグラグラになっていて、風が吹くたびにガタガタ音がして…。これ、大丈夫なのかなと不安になりました」
岩手県釜石市にお住まいのK様からいただいたのは、潮風による金具のサビと雨樋の不安定さに関するご相談でした。
釜石市は岩手県沿岸部に位置し、三陸海岸に面した港湾都市。美しい海が魅力ですが、住宅にとっては**潮風による「塩害」**が大きな課題です。
K様邸は海から約800メートルの場所に建つ築17年の住宅。内陸部なら20年以上持つはずの雨樋が、潮風の影響で金具が激しくサビ、素材も早期に劣化していました。
「内陸に住んでいる親戚の家より、うちの方が傷むのが早い気がする…」
そんなK様のお悩みを解消するため、塩害に強い仕様での雨樋全面交換工事を実施しました。
現地調査で見つかった課題









K様邸を調査したところ、以下の症状が確認されました。
① 金具の激しいサビ 雨樋を支える金具が全体的に激しくサビ。表面だけでなく、内部まで腐食が進行していました。
② 金具の固定力低下 サビにより金具の強度が低下。軒樋を支えきれず、グラグラと不安定な状態に。風が吹くとガタガタ音がしていました。
③ 一部金具の破断 サビが進行しすぎて、一部の金具は完全に破断。軒樋が垂れ下がっている箇所もありました。
④ 雨樋本体の劣化 塩分と紫外線の影響で、雨樋本体も通常より早く劣化。素材が硬化し、表面がザラザラになっていました。
⑤ 継ぎ目の劣化・隙間 継ぎ目のシーリングが劣化・収縮し、隙間が発生。塩分を含んだ雨水が漏れ、外壁にも影響が出ていました。
⑥ 縦樋の接続金具もサビ 縦樋を固定する金具も同様にサビ。緩んで縦樋がズレている箇所がありました。
👉 放置するとどうなる?
- 金具が完全に破断し、軒樋が落下
- 落下した雨樋が人や物に当たる危険
- 外壁への塩害被害が拡大
- 雨水が適切に排水されず、基礎周りにダメージ
- 修繕費用がさらに増大
「塩害」とは?沿岸部の住宅が直面する問題
釜石市のような海沿いの地域では、「塩害」が住宅に大きな影響を与えます。
塩害のメカニズム
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ① 潮風が運ぶ | 海水が風に乗って微細な塩分を運ぶ |
| ② 住宅に付着 | 塩分が屋根・外壁・雨樋・金具に付着 |
| ③ 水分と反応 | 雨や結露で塩分が溶け出す |
| ④ 腐食・劣化 | 金属はサビ、樹脂は劣化が加速 |
| ⑤ 繰り返し蓄積 | 毎日少しずつダメージが蓄積 |
塩害を受けやすい住宅設備
| 設備 | 被害内容 |
|---|---|
| 雨樋の金具 | サビ・腐食・破断 |
| 雨樋本体 | 素材劣化の加速 |
| 屋根材 | サビ・塗膜劣化 |
| 外壁 | 塗膜劣化・変色 |
| シャッター・雨戸 | サビ・動作不良 |
| エアコン室外機 | サビ・故障 |
| 車 | サビ・塗装劣化 |
海からの距離と塩害の程度
| 距離 | 塩害の程度 |
|---|---|
| 〜500m | 重塩害地域(影響が非常に大きい) |
| 500m〜2km | 塩害地域(影響が大きい) |
| 2km〜5km | 準塩害地域(影響あり) |
| 5km〜 | 影響は軽微 |
👉 K様邸は海から約800m。 塩害地域に該当し、通常より早いペースで劣化が進んでいました。
施工内容:塩害対策を考慮した雨樋全面交換









K様邸では、塩害に強い仕様で雨樋の全面交換を実施しました。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 既存撤去 | サビた金具・劣化した雨樋をすべて撤去 |
| 下地確認 | 破風板・鼻隠しの傷み・腐食をチェック |
| 下地補修 | サビの影響を受けた箇所を補修 |
| 新規金具設置 | ステンレス製金具を使用し、サビに強い仕様に |
| 新規雨樋設置 | 耐候性に優れた雨樋を正確な勾配で設置 |
| 接続確認 | すべての接続部分をしっかり固定 |
| 排水テスト | 実際に水を流して排水状態を確認 |
塩害対策のポイント
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| ステンレス製金具 | 通常の鉄製より格段にサビにくい |
| 耐候性の高い雨樋 | 塩分・紫外線に強い素材を選定 |
| 金具間隔を詰める | 1箇所あたりの負担を軽減 |
| 接続部の強化 | 塩害による劣化を見越して丁寧に処理 |
施工のポイント: 沿岸部での耐久性を重視し、ステンレス製の金具を採用。通常の亜鉛メッキ鉄製に比べ、塩害に対する耐久性が大幅に向上します。
ビフォーアフター:K様邸はこう変わった
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 金具 | サビだらけ・破断箇所あり | ステンレス製でサビに強い |
| 軒樋の安定性 | グラグラ・ガタガタ音 | しっかり固定・静か |
| 雨樋本体 | 劣化・表面ザラザラ | 新品で滑らか |
| 継ぎ目 | 劣化・隙間・漏水 | 新品で漏水ゼロ |
| 縦樋 | 金具サビ・ズレ | しっかり固定 |
| 外観 | サビが目立つ | きれいな外観に |
| 耐久性 | 塩害で早期劣化 | 塩害対策で長持ち |
K様の感想 「ステンレスの金具にしてもらったので、これからはサビにくいと聞いて安心しました。前の金具はあっという間にサビてしまったので…。海が近いとこういうことがあるんですね。もっと早く相談すればよかったです」
沿岸部での雨樋選びのポイント
釜石市のような沿岸部で雨樋を選ぶ際は、以下のポイントが重要です。
金具の素材選び
| 素材 | 塩害耐性 | 特徴 |
|---|---|---|
| 鉄製(亜鉛メッキ) | △ 低い | 安価だが沿岸部ではすぐサビる |
| ステンレス製 | ◎ 高い | サビに強く、沿岸部に最適 |
| 樹脂製 | ○ 中程度 | サビないが強度がやや劣る |
雨樋本体の選び方
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 耐候性 | 紫外線・塩害に強い素材を選ぶ |
| 肉厚 | 厚みがある方が劣化に強い |
| 色 | 劣化が目立ちにくい色を選ぶ |
| メーカー | 信頼性の高いメーカー品を選ぶ |
メンテナンスの頻度
| 地域 | 推奨点検頻度 | 交換目安 |
|---|---|---|
| 内陸部 | 年1回 | 20〜25年 |
| 沿岸部 | 年1〜2回 | 15〜20年 |
| 重塩害地域 | 年2回以上 | 10〜15年 |
👉 沿岸部では「内陸部と同じ」と考えず、塩害を前提とした素材選び・メンテナンス計画が重要です。
釜石市の気候と住宅への影響
釜石市は岩手県沿岸部に位置する港湾都市。三陸海岸に面し、独特の気候条件があります。
釜石市の気候特性
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 海洋性気候 | 夏は涼しく、冬は内陸部より温暖 |
| 潮風 | 一年を通じて塩分を含んだ風が吹く |
| 積雪 | 内陸部より少ないが、風雪がある |
| 台風 | 沿岸部のため影響を受けやすい |
| 紫外線 | 海面からの反射で紫外線が強い |
気候が雨樋に与える影響
| 気候条件 | 雨樋への影響 |
|---|---|
| 潮風・塩害 | 金具のサビ、素材の劣化加速 |
| 強風 | 金具の緩み、軒樋の歪み |
| 紫外線(反射含む) | 素材の硬化・変色 |
| 台風 | 破損・飛散のリスク |
| 冬の風雪 | 積雪荷重+強風のダメージ |
内陸部との比較
| 項目 | 内陸部(盛岡市など) | 沿岸部(釜石市) |
|---|---|---|
| 主な劣化原因 | 積雪・紫外線・寒暖差 | 塩害・強風・紫外線 |
| 金具の劣化速度 | 普通 | 速い(サビやすい) |
| 積雪の影響 | 大きい | 比較的小さい |
| 強風の影響 | 中程度 | 大きい |
| 推奨金具 | 通常仕様でも可 | ステンレス推奨 |
👉 釜石市では、内陸部とは異なる劣化パターンに注意が必要です。
塩害による雨樋劣化のサイン
ご自宅の雨樋、こんな症状はありませんか?
金具のサイン
✅ 金具が赤茶色にサビている ✅ 金具を触るとザラザラ・ボロボロ ✅ 軒樋がグラグラ・不安定 ✅ 風が吹くとガタガタ音がする ✅ 金具が破断している箇所がある
雨樋本体のサイン
✅ 雨樋の表面がザラザラしている ✅ 色あせ・変色が目立つ ✅ 継ぎ目に隙間・漏水がある ✅ 雨樋を触ると硬い・カサカサ ✅ ひび割れがある
➡ 1つでも当てはまる場合は、早めの点検をおすすめします。
塩害を軽減するためにできること
塩害は完全に防ぐことはできませんが、被害を軽減する方法があります。
日常的にできること
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 水洗い | 台風後や定期的に水で塩分を洗い流す |
| 目視確認 | 金具のサビをこまめにチェック |
| 早めの対処 | 異常を見つけたらすぐに相談 |
リフォーム時にできること
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| ステンレス製金具 | サビに強い素材を選ぶ |
| 耐候性の高い素材 | 塩害・紫外線に強い雨樋を選ぶ |
| 塗装の検討 | 金具に防錆塗装を施す |
| 定期点検の計画 | 内陸部より短い間隔で点検 |
定期メンテナンスの重要性
| 頻度 | 内容 |
|---|---|
| 年1〜2回 | 目視点検・水洗い |
| 3〜5年ごと | 専門業者による点検 |
| 10〜15年ごと | 交換の検討(沿岸部の場合) |
👉 沿岸部では「早め・こまめ」のメンテナンスが、住宅を長持ちさせる秘訣です。
よくある質問|沿岸部の雨樋・塩害
Q. ステンレス製金具は費用が高くなりますか? A. 通常の鉄製金具より多少高くなりますが、沿岸部では耐久性が格段に違います。長期的に見ればコストパフォーマンスが良い選択です。
Q. 雨樋本体もステンレス製にした方がいいですか? A. ステンレス製の雨樋もありますが、一般的な塩ビ製でも耐候性の高いものを選べば問題ありません。金具をステンレスにすることが最も効果的です。
Q. 海から何キロ離れれば塩害の心配はありませんか? A. 一般的に5km以上離れれば影響は軽微とされますが、風向きや地形によっても異なります。2km以内の場合は塩害対策を強くおすすめします。
Q. 定期的に水で洗い流すだけで効果がありますか? A. はい。塩分を洗い流すことでサビの進行を遅らせることができます。台風後や強風が続いた後は特に効果的です。
Q. 火災保険は使えますか? A. 塩害自体は経年劣化として対象外ですが、強風や台風で破損した場合は適用される可能性があります。当社で申請サポートも行っています。
火災保険が使えるケースも
雨樋の破損が風災・台風によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。
対象になりやすいケース
- 台風・強風で軒樋が歪んだ・外れた
- 強風で金具が破損した
- 飛来物で雨樋が破損した
- 台風の大雨で接続部が外れた
注意: 塩害による腐食・サビは経年劣化として対象外です。ただし、強風がきっかけで破損した場合は適用される可能性があります。当社では申請サポートも行っています。
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