
「何社かに見てもらったんですけど、どこも『塗装じゃもう無理ですね』と言われて…。葺き替えしかないなら、この機会に雨樋も一緒に直したいんですけど」
岩手県花巻市にお住まいのM様からいただいたのは、屋根の葺き替えに関するご相談でした。
花巻市は岩手県中部に位置し、北上盆地の中央部にある内陸性気候の地域。夏の暑さと紫外線、冬の積雪と厳しい寒さ、そして大きな寒暖差が、屋根に大きな負担をかけます。
M様邸は築35年。過去に2回の屋根塗装を行ってきましたが、屋根材自体の劣化が限界に達し、塗装ではカバーできない状態になっていました。雨樋も同時期に設置されたもので、同様に寿命を迎えていました。
「どうせ足場を組むなら、雨樋も一緒にやった方がいいですよね」
そんなM様のご判断にお応えし、屋根葺き替え+雨樋交換の2点セット工事を実施しました。
現地調査で見つかった課題












M様邸を調査したところ、以下の症状が確認されました。
屋根の状態
① 屋根材の著しい劣化 スレート瓦(カラーベスト)の表面が全体的にボロボロ。塗膜が完全に失われ、素材自体が露出・劣化していました。
② 屋根材のひび割れ・欠け 複数箇所で屋根材にひび割れ・欠けが発生。一部は完全に割れて欠損している箇所もありました。
③ 苔・藻の繁殖 屋根全体に苔や藻が繁殖。特に北側は苔が厚く堆積し、屋根材を傷めていました。
④ 下地(野地板)への影響の懸念 屋根材の劣化が進行しているため、下地へのダメージも心配される状態でした。
⑤ 棟板金の浮き・サビ 棟板金(屋根の頂上部分)が浮いてサビが発生。強風で飛ばされる危険がありました。
雨樋の状態
⑥ 全体的な色あせ・硬化 35年の紫外線劣化により、雨樋全体が白っぽく色あせ、素材が硬化していました。
⑦ 金具のサビ・変形 金具がサビて固定力が低下。積雪荷重で変形している箇所もありました。
⑧ 継ぎ目の劣化・漏水 継ぎ目が劣化し、複数箇所から漏水が発生していました。
👉 放置するとどうなる?
- 屋根材の欠損部分から雨水が侵入し、雨漏り発生
- 下地(野地板)が腐食し、さらに大規模な補修が必要に
- 棟板金が飛散し、近隣への被害や二次災害
- 雨樋の機能低下で外壁・基礎に被害
- 住宅全体の寿命が縮まる
「塗装」と「葺き替え」の違い
屋根のリフォームには、塗装・カバー工法・葺き替えの3つの方法があります。
屋根リフォームの3つの方法
| 方法 | 内容 | 適用条件 |
|---|---|---|
| 塗装 | 既存屋根材の上から塗料を塗る | 屋根材がまだ使える状態 |
| カバー工法 | 既存屋根材の上から新しい屋根材を被せる | 下地が健全な状態 |
| 葺き替え | 既存屋根材を撤去し、下地から新しくする | 屋根材・下地の劣化が進んだ状態 |
M様邸で葺き替えが必要だった理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 屋根材の寿命超過 | 35年経過し、素材自体が劣化 |
| 塗膜の保持力なし | 塗装しても塗料が密着しない |
| ひび割れ・欠けが多発 | 塗装では補修できない物理的損傷 |
| 下地への影響懸念 | 屋根材越しに水が浸入している可能性 |
| 過去2回の塗装歴 | 塗装の限界回数に達している |
👉 「塗装ではもう無理」と言われた場合は、葺き替えのタイミングです。
施工内容:2点セット工事




















M様邸では、屋根葺き替え→雨樋交換の順で2点セット工事を実施しました。
【工事①】屋根葺き替え
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 足場設置 | 安全な作業のため足場を設置 |
| 既存屋根材撤去 | 古いスレート瓦をすべて撤去 |
| 下地確認・補修 | 野地板の傷み・腐食をチェック・補修 |
| 野地板増し張り | 必要に応じて新しい野地板を重ね張り |
| 防水シート施工 | 新しいルーフィング(防水シート)を全面施工 |
| 新規屋根材設置 | 新品の屋根材を設置 |
| 棟板金設置 | 新しい棟板金を設置・固定 |
| 各部仕上げ | 軒先・ケラバ・谷部分など各部を仕上げ |
【工事②】雨樋交換
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 既存撤去 | 劣化した軒樋・縦樋・集水器・金具を撤去 |
| 下地確認 | 鼻隠し・破風板の傷みをチェック |
| 新規金具設置 | 適切な間隔で新品金具を設置 |
| 新規雨樋設置 | 正確な勾配で軒樋・縦樋・集水器を設置 |
| 屋根との取り合い | 新しい屋根との接続を丁寧に処理 |
| 排水テスト | 実際に水を流して排水状態を確認 |
ビフォーアフター:M様邸はこう変わった
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 屋根材 | ボロボロ・ひび割れ・欠け | 新品ガルバリウム鋼板 |
| 苔・藻 | 全体に繁殖 | なし(新品) |
| 棟板金 | 浮き・サビ | 新品でしっかり固定 |
| 下地 | ダメージの懸念 | 補修・補強済み |
| 防水性能 | 低下(雨漏りリスク) | 新品で万全 |
| 雨樋 | 色あせ・硬化・漏水 | 新品で排水機能回復 |
| 金具 | サビ・変形 | 新品でしっかり固定 |
| 家全体の印象 | 古びて傷んだ印象 | 新築のような輝き |
M様の感想 「屋根が新しくなって、家全体が生まれ変わった感じです。これから30年は安心と聞いて嬉しいです。雨樋も同時にやって正解でした。足場代も1回で済んだし、見た目も統一感が出てスッキリしました」
2点セット工事のメリット
M様邸のように、屋根葺き替えと雨樋交換をセットで施工することで、以下のメリットがあります。
まとめて施工するメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 足場代の大幅節約 | 1回の足場設置で両方の工事が可能 |
| 工期短縮 | 別々にやるより短期間で完了 |
| 取り合いがきれい | 新しい屋根と新しい雨樋の接続がスムーズ |
| 仕上がりの統一感 | 同時に新しくなりバランスが良い |
| 次のメンテナンス時期が揃う | 管理がしやすい |
| 打ち合わせ1回 | 複数業者に依頼する手間がない |
足場代の節約効果
屋根葺き替えは足場が必須の工事です。雨樋交換を別に行うと、もう一度足場を組む必要があります。
| 施工方法 | 足場代 |
|---|---|
| 別々に施工 | 2回分(20〜40万円程度×2) |
| セット施工 | 1回分(20〜40万円程度) |
👉 足場代だけで20〜40万円程度の節約になることも。 屋根工事を検討するなら、雨樋も同時に検討することをおすすめします。
屋根葺き替えの判断基準
「塗装で済むか、葺き替えが必要か」の判断は、専門家の調査が必要ですが、以下の目安があります。
葺き替えを検討すべきケース
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 築30年以上 | 屋根材自体の寿命に近い |
| 過去に2回以上塗装 | 塗装の限界回数に達している可能性 |
| 屋根材のひび割れ・欠けが多い | 物理的損傷は塗装では直らない |
| 雨漏りが発生している | 下地まで傷んでいる可能性 |
| 素材がボロボロ触ると崩れる | 塗料が密着しない状態 |
| 棟板金の浮き・飛散 | 屋根全体の劣化サイン |
塗装で対応できるケース
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 築15〜20年程度 | 屋根材にまだ余力がある |
| 表面の色あせ・チョーキング程度 | 素材自体は健全 |
| ひび割れ・欠けが少ない | 軽微な補修+塗装で対応可能 |
| 初めてまたは1回目の塗装 | 塗装の効果が期待できる |
👉 「塗装か葺き替えか」迷ったら、現地調査でご確認ください。 最適な方法をご提案します。
屋根材の選択肢
屋根葺き替えの際は、新しい屋根材を選ぶ必要があります。
主な屋根材の比較
| 屋根材 | 特徴 | 耐用年数 | 費用 |
|---|---|---|---|
| ガルバリウム鋼板 | 軽量・高耐久・サビに強い | 30〜40年 | 中〜高 |
| スレート瓦(カラーベスト) | 普及品・軽量・塗装メンテ必要 | 20〜30年 | 低〜中 |
| 日本瓦(陶器瓦) | 高耐久・重い・高級感 | 50年以上 | 高 |
| アスファルトシングル | 軽量・デザイン性・防水性 | 20〜30年 | 中 |
M様邸でガルバリウム鋼板を選んだ理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 高耐久 | 30〜40年の耐用年数 |
| 軽量 | 建物への負担が少ない(耐震性向上) |
| メンテナンス性 | 塗り替え頻度が少ない |
| 積雪地域に適合 | 雪が滑り落ちやすく、荷重を軽減 |
| コストパフォーマンス | 長期的に見てお得 |
👉 花巻市のような積雪地域では、軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板がおすすめです。
花巻市の気候と屋根への影響
花巻市は岩手県中部に位置し、北上盆地の中央部にある内陸性気候の地域。以下のような気候条件が屋根に影響を与えています。
花巻市の気候と屋根への影響
| 気候条件 | 屋根への影響 |
|---|---|
| 夏の暑さ・紫外線 | 塗膜の劣化・色あせ・素材劣化 |
| 冬の積雪 | 荷重による屋根材の負担・変形 |
| 厳しい寒さ | 凍害による屋根材の破壊 |
| 大きな寒暖差 | 膨張・収縮による素材疲労 |
| 凍結・融解の繰り返し | 塗膜・シーリングの劣化 |
35年間で屋根が受けたダメージ
M様邸の屋根は、35年間これらのダメージを受け続けてきました。
| 期間 | 累積ダメージ |
|---|---|
| 夏×35回 | 紫外線・高温による劣化 |
| 冬×35回 | 積雪荷重・凍結融解ダメージ |
| 寒暖差×35年 | 膨張・収縮の繰り返し |
👉 35年間頑張ってきた屋根に感謝しつつ、新しい屋根で次の30年を守ります。
屋根・雨樋の劣化サイン|こんな症状があれば要注意
ご自宅の屋根・雨樋、こんな症状はありませんか?
屋根の劣化サイン
✅ 屋根材がボロボロ・触ると崩れる ✅ ひび割れ・欠けが多い ✅ 苔・藻が全体に繁殖している ✅ 色あせがひどい・まだらになっている ✅ 棟板金が浮いている・サビている ✅ 天井にシミがある(雨漏りの兆候) ✅ 築30年以上で一度も葺き替えていない
雨樋の劣化サイン
✅ 雨樋が白っぽく色あせている ✅ 金具がサビている・緩んでいる ✅ 継ぎ目から水が垂れている ✅ 雨樋が歪んでいる・傾いている ✅ 築30年以上で一度も交換していない
➡ 1つでも当てはまる場合は、早めの点検をおすすめします。
よくある質問|屋根葺き替え・雨樋工事
Q. 葺き替えとカバー工法、どちらがいいですか? A. 下地(野地板)が健全であればカバー工法も選択肢ですが、下地に不安がある場合やM様邸のように劣化が進んでいる場合は葺き替えがおすすめです。葺き替えなら下地も確認・補修できます。
Q. 工事中は家にいられますか? A. はい。屋根工事中も通常通りお住まいいただけます。ただし、工事音がしますので、日中のご在宅の際はご了承ください。
Q. 雨の日でも工事はできますか? A. 屋根葺き替えは天候に左右される工事です。雨天時は作業を中断し、防水シートで養生します。工期に余裕を見ていただくことをお願いしています。
Q. 工事にはどれくらいかかりますか? A. 建物の大きさや状態によりますが、屋根葺き替え+雨樋交換で1〜2週間程度が目安です。
Q. 古い屋根材はどうなりますか? A. 撤去した屋根材は産業廃棄物として適正に処分いたします。処分費用はお見積もりに含まれます。
Q. 補助金は使えますか? A. 省エネリフォームに関する補助金が適用される場合があります。詳しくはお問い合わせください。
火災保険が使えるケースも
屋根や雨樋の破損が雪害・風災・雹災によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。
対象になりやすいケース
- 強風で棟板金が飛ばされた・浮いた
- 積雪荷重で屋根材が破損した
- 雹(ひょう)で屋根材に穴が開いた
- 落雪で雨樋が破損した
- 凍結で雨樋の継ぎ目が破断した
申請の流れ
- 被害発見後すぐに写真撮影(全景・近景・日付入り)
- 施工店へ原因特定と復旧見積を依頼
- 保険会社へ連絡し申請書類を準備
- 承認後に工事実施
注意: 純粋な経年劣化は対象外です。ただし、風災や雪災がきっかけで破損した場合は適用される可能性があります。当社では申請サポートも行っています。
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