遮熱/断熱塗料・塗装について - 盛岡・花巻近隣の屋根・外壁塗装は建造へ

遮熱/断熱塗料・塗装について

1. はじめに

真夏の屋根や外壁は直射日光を受け、表面温度が60℃以上になるケースも珍しくありません。こうした高温状態が長時間続くと、建物内部に熱が蓄積され、エアコンの稼働時間や設定温度が上がりがちです。その結果、冷房にかかる電力消費量は毎年増加し、光熱費の負担にもつながります。

そこで注目されるのが「遮熱/断熱塗料」。塗膜に含まれる赤外線反射顔料や中空シリカバルーンが近赤外線を効率的に反射・拡散し、建物表面や内部への熱移動を大幅に抑制します。この記事では、日本ペイントの主要製品「パーフェクトクーラーベスト/サーフ」を中心に、社内試験データを用いて◆屋根表面温度の低減効果◆室内環境への波及◆冷房電力削減シミュレーション──をグラフ・写真とともにわかりやすく解説します。

2. 遮熱/断熱塗料の仕組み

遮熱塗料の高い性能は、主に以下の3つの技術要素によって実現されています。

  1. 赤外線反射顔料(IRリフレクト顔料)
    • 塗膜表面で太陽光中の近赤外線(波長700~2,500nm)を反射・拡散し、熱吸収を抑制。
  2. 中空シリカバルーンによる断熱構造
    • 塗膜内の空気層が熱伝導を低減。下地への熱移動をさらに抑え、内部への輻射熱を減少。
  3. ダブル反射システム
    • 下塗り材と上塗り材の双方に赤外線反射機能を持たせることで、表面の熱反射性能を極大化。

これらを組み合わせた日本ペイント「パーフェクトクーラーベスト/サーフ」では、いわば“トリプル遮熱効果”を実現。従来品では難しかった高レベルな温度抑制を可能にしています。

3. 主な製品別 温度低減データ

日本ペイント社内の断熱BOX実験(赤外線ランプ照射試験)および路面温度実測試験のデータをご紹介します。

【図1】断熱BOX実験による温度推移グラフ( 例:既存塗料 vs. パーフェクトクーラー )

4. 室内環境への波及効果

屋根裏や天井面の温度低減は、そのまま居住空間の温度にも反映されます。

  • 実ビル試験例:屋根裏側温度が10℃低下すると、天井面近傍の室内温度が約3~5℃低減
  • 冷房設定温度緩和:室温を1℃上げるだけで冷房消費電力量は約10%削減
  • 体感温度の改善:複数の居住者アンケートで「日中の熱さが和らいだ」との回答が90%を超えるなど、高い満足度を確認。

5. 期待できるランニングコスト削減例

戸建住宅(延べ床100㎡・屋根面積50㎡想定)でのシミュレーション例です。

  • 年間冷房費(従来塗料):約10万円
  • 年間冷房費(パーフェクトクーラー塗布後):約6万円(約40%削減
  • 投資回収期間:初期導入コストを冷房費削減分で回収するまで約3~5年

6. 導入時のポイントと注意点

  1. 下地処理の徹底
    高圧洗浄で旧塗膜や汚れを除去しないと、遮熱機能が十分に発揮されません。
  2. 設計膜厚の遵守
    メーカー指定の下塗り・上塗りの膜厚・塗布回数を守り、ムラなく仕上げることが重要です。
  3. 施工環境の管理
    気温5℃以下、湿度85%以上、雨天時は塗装不可。適正な施工条件下で乾燥時間を確保してください。
  4. 保証・アフターサービス
    日本ペイント製品は最長10年の性能保証プランを用意。

7. まとめとお問い合わせ誘導

日本ペイント「パーフェクトクーラーベスト/サーフ」は、断熱BOX試験での裏面温度10℃低減、路面試験での表面温度11~14℃低減など、高い遮熱性能を実証済み。室内温度は3~5℃ダウン、冷房費は約40%削減となり、光熱費の削減を検討されている方は、無料点検・お見積りを随時受付中。下記リンクからお気軽にご相談ください。