岩手の住宅に多い3種類の屋根材とは?

岩手県は、**寒暖差が大きく積雪も多い「寒冷地特有の気候」**です。
そのため、使われる屋根材は地域の特性に合わせて選ばれています。
代表的な屋根材は以下の3つです👇

屋根材の種類主な地域特徴メリットデメリット
スレート(コロニアル)盛岡・北上・滝沢薄型セメント板デザインが豊富・軽量凍害・割れに注意
トタン(亜鉛鉄板)花巻・遠野・奥州昔ながらの金属屋根軽く施工が容易サビ・熱・結露に弱い
瓦(和瓦・洋瓦)一関・宮古粘土焼成の重厚屋根耐久性・断熱性が高い重量があり地震に弱い

スレート屋根(コロニアル)の塗装ポイント

岩手で最も多いのが「スレート屋根」。
見た目が美しくコスパも良いですが、寒暖差による凍害や塗膜の剥がれに注意が必要です。

❄️ 塗装時期の目安

  • 築10〜12年で初回塗装
  • 2回目以降は8〜10年ごと

✅ 適した塗料

塗料特徴対応気候
シリコン塗料コスパ◎・一般住宅に最適
フッ素塗料紫外線・雪に強い
無機塗料凍害・汚れに最強◎◎

🔍ポイント:スレートは水を吸いやすく、寒冷地では塗膜の密着性が命
下塗りには防水型シーラーを使用し、吸い込みムラを防ぐことが重要です。


トタン屋根(亜鉛鉄板・折板屋根)の塗装ポイント

トタン屋根は岩手の古い住宅や倉庫によく見られます。
軽くて安価ですが、サビと熱膨張による塗膜剥がれが最大の課題です。

❄️ 塗装時期の目安

  • 7〜10年に1回

✅ 塗装のコツ

  1. ケレン作業でサビを徹底除去
  2. 防錆プライマー(エポキシ系)を塗布
  3. 上塗り2回(シリコン or フッ素)で仕上げ

💡 寒冷地仕様おすすめ塗料

  • 遮熱フッ素塗料:夏の暑さ軽減+雪焼け対策
  • 無機ハイブリッド塗料:酸性雪・融雪剤に強い

🧊 建造では、雪止め金具周辺・折板ジョイント部など「サビやすい箇所」へのスポット補強塗装を標準化。
岩手の厳冬期にも耐える仕様で施工しています。


瓦屋根(和瓦・洋瓦)の塗装ポイント

瓦屋根は塗装が不要と思われがちですが、塗膜コーティングタイプの洋瓦や、
セメント瓦・モニエル瓦は塗り替えが必要です。

❄️ 塗装時期の目安

  • 15〜20年に1回(セメント瓦の場合)

✅ 塗装時の注意点

工程内容注意ポイント
高圧洗浄コケ・汚れ除去高圧すぎると瓦が割れる
下塗り専用プライマー使用モニエル瓦は溶剤型禁止
上塗り無機・フッ素塗料推奨通気性の確保が大事

☃️ 岩手では「凍害」で瓦が欠けるケースが多発。
目視点検とあわせて瓦の割れ・ズレ補修も同時に行うと◎。


屋根材別の耐久年数と費用目安(岩手県相場)

屋根材耐久年数塗装費用相場(100㎡)メンテナンス周期
スレート約20〜25年約40〜60万円10年
トタン約15〜20年約35〜55万円7〜10年
瓦(塗装可)約30年約50〜70万円15〜20年
ガルバリウム鋼板約25〜30年約45〜65万円10〜15年

※岩手県内平均価格(建造調べ)


岩手の気候に合わせた「塗装時期」と注意点

岩手では、冬季(12月〜3月)は塗装非推奨期間です。
塗料が乾きにくく、凍結によって塗膜不良が起きる可能性があります。

季節塗装の可否理由
春(4〜6月)気温・湿度ともに安定
夏(7〜8月)紫外線対策が必要
秋(9〜11月)最も施工件数が多い
冬(12〜3月)×凍結・乾燥不良の恐れ

まとめ|屋根材に合わせた最適な塗装で岩手の家を長持ちさせよう

  • スレートは防水シーラー+無機塗料で凍害対策
  • トタンは防錆プライマー+遮熱フッ素塗料で雪焼け防止
  • 瓦は通気確保+専用塗料で長寿命化
  • 塗装時期は春・秋がベストシーズン

株式会社建造では、岩手の気候データと屋根材の種類をもとに、
最適な塗装プランをAI診断でご提案。
塗装前の無料診断・お見積りは📞 **0198-41-4109(24時間自動受付)**まで。

この記事の著者Writer

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