
「うちの雨樋は、家を建てたときからずっと鉄製なんです。最近見たら、サビがひどくて、穴が開いているところもあって…。歪んでいる部分もあるし、もう限界だと思いました。今は鉄じゃない雨樋があるんですね。知りませんでした」
岩手県二戸市にお住まいのH様からいただいたのは、鉄製雨樋のサビ・歪みに関するご相談でした。
二戸市は岩手県北部に位置し、盛岡市から約60km北にある内陸性気候の地域。冬の寒さは県内でも厳しく、積雪量も多い地域です。
H様邸は築35年。新築時に設置された鉄製の雨樋(鉄樋)が、長年の風雨と積雪でサビが進行し、穴が開いたり歪んだりしている状態でした。H様は「鉄の雨樋しか知らなかった」とのことで、現在主流の塩ビ製雨樋への交換をご提案しました。
「鉄の雨樋はサビるのが当たり前だと思っていた。塩ビ製ならサビないと聞いて、もっと早く交換すれば良かったと思いました」
そんなH様のお悩みを解消するため、鉄製雨樋から塩ビ製雨樋への全面交換工事を実施しました。
現地調査で見つかった課題












H様邸を調査したところ、以下の症状が確認されました。
① 軒樋全体の激しいサビ 鉄製の軒樋全体にサビが発生。特に継ぎ目や水が溜まりやすい部分は、サビが進行して赤茶色に変色していました。
② サビによる穴あき(複数箇所) サビが進行した部分は、鉄が腐食して穴が開いていました。雨の日はここから水が漏れ落ちていました。
③ 軒樋の歪み・変形 35年分の積雪荷重と、サビによる強度低下で、軒樋が歪み・変形していました。勾配も狂っていました。
④ 金具のサビ・腐食 鉄製の金具もサビが進行。一部は腐食で崩れかけていました。
⑤ 縦樋のサビ・穴あき 縦樋もサビが進行し、穴が開いている箇所がありました。
⑥ 塗装の剥がれ 鉄樋の塗装が剥がれ、下地の鉄がむき出しになっている部分が多数ありました。
⑦ 外壁への雨だれ・サビ汁 穴からの漏水と、サビが雨水に溶け出した**「サビ汁」**が外壁を汚していました。茶色い筋が外壁に刻まれていました。
👉 H様邸の鉄製雨樋は、35年の経年劣化で完全に寿命を超過していました。
「鉄製雨樋(鉄樋)」とは
H様邸で使われていた**鉄製雨樋(鉄樋)**について解説します。
鉄製雨樋の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 素材 | 鉄(スチール)に塗装を施したもの |
| 主流だった時代 | 昭和〜平成初期(築30年以上の住宅に多い) |
| メリット | 当時は安価で強度があった |
| デメリット | サビやすい、重い、メンテナンスが必要 |
| 寿命 | 15〜25年(環境・メンテナンス次第) |
鉄製雨樋が使われなくなった理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| サビが発生する | 塗装が剥がれるとすぐにサビる |
| メンテナンスが必要 | 定期的な塗り直しが必要 |
| 重い | 施工・交換が大変 |
| 穴が開く | サビが進行すると穴が開く |
| 塩ビ製の普及 | サビない・軽い・安価な素材が登場 |
現在の主流
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| 塩ビ製(塩化ビニル) | 最も普及、サビない、軽い、安価 |
| ガルバリウム鋼板製 | サビにくい金属、耐久性が高い |
| アルミ製 | 軽量、サビにくい、高価 |
| ステンレス製 | 非常に耐久性が高い、高価 |
👉 H様邸は、サビやすい鉄製から、サビない塩ビ製への交換をご提案しました。
鉄製雨樋がサビるメカニズム
H様邸の鉄製雨樋がサビたメカニズムを解説します。
サビが発生する流れ
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ① 塗装で保護 | 新品時は塗装が鉄を守っている |
| ② 塗装の劣化 | 紫外線・風雨で塗装が劣化 |
| ③ 塗装の剥がれ | 塗装が剥がれ、鉄がむき出しに |
| ④ 水分・酸素と接触 | 雨水と空気に触れる |
| ⑤ サビの発生 | 鉄が酸化してサビになる |
| ⑥ サビの進行 | サビが広がり、鉄が腐食 |
| ⑦ 穴が開く | 腐食が進むと穴が開く |
二戸市でサビが進行しやすい理由
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 冬の積雪 | 雪が長時間乗り、水分にさらされる |
| 凍結・融解 | 塗装にひび割れが入りやすい |
| 寒暖差 | 塗装の膨張・収縮で剥がれやすい |
| 長い冬 | 乾燥する時間が短い |
| 融雪剤(塩)の影響 | 道路の融雪剤がサビを促進する場合も |
H様邸のサビの進行
| 期間 | 状態 |
|---|---|
| 〜10年 | 塗装がきれい、問題なし |
| 10〜20年 | 塗装の色あせ・部分的な剥がれ |
| 20〜30年 | サビが発生・進行 |
| 35年 | 穴あき・歪み・限界状態 |
👉 H様邸は35年間、塗り直しなどのメンテナンスをしていなかったため、サビが限界まで進行していました。
鉄製雨樋の「歪み」の原因
H様邸では、サビだけでなく歪み・変形も発生していました。
歪みの原因
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 積雪荷重 | 35年分の積雪で少しずつ変形 |
| サビによる強度低下 | サビた部分は弱くなる |
| 金具のサビ・腐食 | 支える力が弱まる |
| 熱膨張・収縮 | 金属は温度で伸縮する |
| 凍結の膨張 | 水が凍って膨張し、変形 |
歪むとどうなる
| 影響 | 内容 |
|---|---|
| 勾配が狂う | 水がスムーズに流れない |
| 水が溜まる | サビがさらに進行 |
| あふれる | 排水できずにあふれる |
| 見た目が悪い | 曲がった雨樋は目立つ |
| 落下の危険 | 最悪の場合、外れて落ちる |
👉 H様邸は、サビによる強度低下と積雪荷重が重なり、歪みが発生していました。
「サビ汁」による外壁の汚れ
H様邸では、**「サビ汁」**による外壁の汚れも問題になっていました。
サビ汁とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | サビが雨水に溶け出したもの |
| 色 | 茶色・赤茶色 |
| 発生源 | サビた雨樋・金具・釘など |
| 影響 | 外壁に茶色い筋状の汚れ |
H様邸の外壁の状態
| 状態 | 内容 |
|---|---|
| 茶色い筋 | 雨樋の下に縦に伸びる汚れ |
| 広範囲 | 複数箇所で発生 |
| 落ちにくい | 洗っても完全には落ちない |
| 見た目 | 古びた印象を与える |
H様の困りごと 「外壁に茶色い筋がついて、見た目がすごく悪いんです。洗っても落ちないし、雨樋がサビているせいだとは思っていましたが、どうしようもなくて…」
👉 雨樋を塩ビ製に交換すれば、サビ汁は発生しなくなります。 既存の汚れは外壁塗装で対応可能です。
施工内容:鉄製→塩ビ製への全面交換工事












H様邸では、サビた鉄製雨樋を撤去し、塩ビ製雨樋に全面交換しました。
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 既存撤去 | サビた鉄製の軒樋・縦樋・金具をすべて撤去 |
| サビの処理 | 金具取付部のサビを除去・防錆処理 |
| 下地確認 | 破風板・鼻隠しの傷みをチェック(サビの影響確認) |
| 下地補修 | サビ汁の影響を受けた箇所を補修 |
| 新規金具設置 | ステンレス製金具を積雪対応間隔(45cm)で設置 |
| 新規雨樋設置 | 塩ビ製の軒樋・縦樋・集水器を正確な勾配で設置 |
| 接続確認 | すべての接続部分をしっかり固定 |
| 排水テスト | 実際に水を流して排水状態を確認 |
今回選んだ素材
| 部位 | 素材 | 理由 |
|---|---|---|
| 軒樋・縦樋 | 塩ビ製 | サビない、軽い、コスパ良好 |
| 金具 | ステンレス製 | サビにくい、長持ち |
| 集水器 | 塩ビ製 | 軒樋と同素材で統一 |
鉄製と塩ビ製の比較
| 項目 | 鉄製(旧) | 塩ビ製(新) |
|---|---|---|
| サビ | サビる | サビない |
| 重さ | 重い | 軽い |
| 寿命 | 15〜25年 | 15〜20年 |
| メンテナンス | 塗り直しが必要 | ほぼ不要 |
| 価格 | 当時は安価 | 現在は最も安価 |
| 穴あき | サビで穴が開く | 開かない |
| サビ汁 | 発生する | 発生しない |
施工のポイント: 金具はステンレス製を使用。塩ビ製の雨樋はサビませんが、金具が鉄製だと金具からサビが発生する可能性があるためです。
ビフォーアフター:H様邸はこう変わった
| 項目 | Before(鉄製) | After(塩ビ製) |
|---|---|---|
| サビ | 全体に激しいサビ | サビなし |
| 穴あき | 複数箇所で穴 | 穴なし |
| 歪み・変形 | 大きく歪んでいる | まっすぐで正確な勾配 |
| 金具 | サビ・腐食 | ステンレス製で長持ち |
| 見た目 | 古びてボロボロ | きれいで清潔 |
| サビ汁 | 外壁を汚していた | 発生しない |
| 排水機能 | 穴から漏水 | スムーズに排水 |
| 今後のメンテナンス | 塗り直しが必要だった | ほぼ不要 |
H様の感想 「鉄の雨樋がなくなって、見た目がすごくきれいになりました。サビた茶色い雨樋が白い塩ビ製に変わって、家全体が明るくなった感じがします。もうサビる心配がないのが嬉しいですね。外壁の茶色い筋も、今度塗装するときに一緒にきれいにしてもらおうと思います」
「うちも鉄の雨樋かも?」という方へ
H様のケースを聞いて、**「うちの雨樋も鉄製かも…」**と思った方へ。
鉄製雨樋の見分け方
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 色 | 茶色・グレー(塗装)→サビると赤茶色 |
| 触ると | 硬い、冷たい(金属の感触) |
| 叩くと | カンカンと金属音 |
| サビがある | 茶色いサビが見える |
| 築年数 | 築30年以上の住宅に多い |
| 重い | 持ち上げると重い |
塩ビ製雨樋の見分け方
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 色 | 白・茶・黒など(プラスチック風) |
| 触ると | やや弾力がある |
| 叩くと | コツコツとプラスチック音 |
| サビがない | 茶色いサビはない |
| 築年数 | 築25年以下の住宅に多い |
| 軽い | 持ち上げると軽い |
鉄製雨樋をお持ちの方へ
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| サビがない・軽度 | まだ使えるが、塗り直しを検討 |
| サビが目立つ | 交換を検討 |
| 穴が開いている | 早めに交換 |
| 歪んでいる | 早めに交換 |
| サビ汁が出ている | 早めに交換 |
👉 「うちも鉄の雨樋だ」という方は、状態を確認してみてください。
二戸市の気候と鉄製雨樋
二戸市は鉄製雨樋にとって非常に厳しい環境です。
二戸市の気候と鉄製雨樋への影響
| 気候条件 | 鉄製雨樋への影響 |
|---|---|
| 冬の積雪 | 長時間水分にさらされサビが進行 |
| 厳しい寒さ | 凍結で塗装にひび割れ→サビの原因 |
| 凍結・融解 | 水分の浸透と乾燥の繰り返し |
| 大きな寒暖差 | 金属の膨張・収縮で塗装が剥がれる |
| 長い冬 | 乾燥する時間が短い |
| 融雪剤の影響 | 塩分がサビを促進 |
鉄製雨樋の寿命(二戸市の場合)
| 条件 | 寿命の目安 |
|---|---|
| 定期的に塗り直し | 20〜25年 |
| メンテナンスなし | 15〜20年 |
| H様邸(35年・メンテナンスなし) | 大幅に超過 |
👉 二戸市のような積雪地域では、鉄製雨樋は特にサビやすく、寿命も短くなります。
雨樋の劣化サイン|鉄製雨樋をお持ちの方へ
鉄製雨樋をお持ちの方、こんな症状はありませんか?
サビに関するサイン
✅ 雨樋が茶色く変色している ✅ サビが浮いている・膨らんでいる ✅ 塗装が剥がれて鉄がむき出し ✅ 穴が開いている ✅ 外壁に茶色い筋(サビ汁)がある
歪み・変形に関するサイン
✅ 軒樋が歪んでいる・曲がっている ✅ 軒樋がたわんでいる ✅ 金具がサビて崩れている ✅ 雨樋がグラグラしている
その他のサイン
✅ 雨の日に水が漏れている ✅ 雨の日にあふれている ✅ 築30年以上で一度も交換していない ✅ 「サビるのは仕方ない」と諦めている
➡ 鉄製雨樋のサビ・歪みでお困りの方、塩ビ製への交換をおすすめします。
よくある質問|鉄製雨樋の交換
Q. 鉄製雨樋は塗り直せば使い続けられますか? A. サビが軽度であれば、塗り直しで延命できます。ただし、穴が開いたり歪んだりしている場合は交換をおすすめします。
Q. 塩ビ製雨樋は鉄製より弱くないですか? A. 現在の塩ビ製は十分な強度があります。また、サビないというメリットが大きいです。積雪対応仕様で施工すれば、二戸市の冬にも耐えられます。
Q. ガルバリウム鋼板製の雨樋はどうですか? A. サビにくく耐久性が高い素材です。塩ビ製より高価ですが、長期的に使いたい方にはおすすめです。
Q. 外壁のサビ汁汚れは取れますか? A. 洗浄で薄くなる場合もありますが、染み込んだ汚れは外壁塗装でカバーするのが確実です。
Q. 鉄製雨樋の撤去は大変ですか? A. 鉄製は重いため、撤去には手間がかかりますが、当社で対応いたします。
火災保険が使えるケースも
雨樋の破損が雪害・風災によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。
対象になりやすいケース
- 積雪荷重で雨樋が変形した
- 強風で金具が外れた・雨樋が歪んだ
- 落雪で雨樋が破損した
注意: サビによる劣化は経年劣化とみなされ、対象外です。ただし、雪害による歪み・変形が見られる場合は、その部分は対象になる可能性があります。当社では申請サポートも行っています。
二戸市・一戸町・九戸村で雨樋のお悩みなら
「鉄製雨樋がサビてボロボロ」 「雨樋に穴が開いている」 「外壁にサビ汁の汚れがある」 「鉄製から塩ビ製に交換したい」 「サビない雨樋にしたい」
そんな方は、地域密着37年・火災保険サポートにも対応の株式会社建造にご相談ください。現地調査・お見積もりは無料です。
📞 0198-41-4109(24時間受付) 📱 公式LINEからのお問い合わせはこちら
「鉄の雨樋をどうにかしたい」という方、お気軽にご相談ください!