
「屋根を見上げたら、北側に苔がびっしり生えていて驚きました。雨樋もかなり古くなっていたので、どうせ足場を組むなら一緒にやってしまった方がいいですよね?」
岩手県岩手郡雫石町にお住まいのA様からいただいたのは、屋根塗装と雨樋交換のセット施工に関するご相談でした。
雫石町は岩手山の南東麓に広がる高原の町。スキー場や温泉で知られる観光地ですが、住宅にとっては標高が高く、積雪量も多い厳しい環境です。
A様邸は築22年。数年前から屋根の色あせが気になり始め、昨年ついに北側の屋根に苔が目立つように。同時に、雨樋も白っぽく変色し、金具のサビも見られる状態でした。
「別々にやると足場を2回組むことになるんですよね?それはもったいない…」
そんなA様のご判断で、屋根塗装と雨樋交換のセット施工を実施しました。
現地調査で見つかった課題












A様邸を調査したところ、以下の症状が確認されました。
【屋根の状態】
① 北側屋根の苔・藻の繁殖 日当たりの悪い北側屋根に苔・藻がびっしり。塗膜の防水機能が低下し、湿気を含みやすい状態でした。
② 全体的な色あせ・チョーキング 屋根全体が色あせ、手で触ると白い粉が付く「チョーキング現象」が発生。塗膜の劣化を示すサインです。
③ 一部にひび割れ スレート瓦の一部に細かいひび割れが見られました。凍害(凍結・融解の繰り返し)の影響と思われます。
④ 棟板金の浮き 棟板金を固定する釘が浮いている箇所がありました。強風で飛ばされるリスクがある状態です。
【雨樋の状態】
⑤ 全体的な色あせ・白化 22年間の紫外線と寒暖差で、雨樋全体が白っぽく変色・硬化していました。
⑥ 軒樋のたわみ 積雪荷重の影響で、軒樋の中央部がたわんでいました。
⑦ 金具のサビ・緩み 金具がサビて固定力が低下。一部は緩んで軒樋が不安定になっていました。
⑧ 継ぎ目の劣化 継ぎ目のシーリングが劣化し、隙間が発生していました。
👉 放置するとどうなる?
- 苔の根が屋根材に食い込み、防水性がさらに低下
- ひび割れから雨水が浸入し、雨漏りのリスク
- 棟板金が飛散し、屋根下地がダメージを受ける
- 雨樋が機能せず、外壁・基礎に雨水被害
- 別々に工事すると足場代が2倍かかる
「足場を組むなら一緒に」が正解な理由
A様が選択された屋根塗装と雨樋交換のセット施工は、非常に賢い判断でした。
足場代の節約効果
| 施工方法 | 足場代 | 備考 |
|---|---|---|
| 屋根塗装のみ | 15〜25万円 | 1回分 |
| 数年後に雨樋交換 | 15〜25万円 | 追加で1回分 |
| 別々に施工した場合 | 30〜50万円 | 合計2回分 |
| セット施工 | 15〜25万円 | 1回分で済む |
👉 セット施工で15〜25万円の節約!
セット施工のその他のメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 足場代の節約 | 1回分の足場代で両方の工事が可能 |
| 工期短縮 | 別々にやるより短期間で完了 |
| 色のコーディネート | 屋根と雨樋の色を合わせられる |
| 仕上がりの統一感 | 同時にきれいになりバランスが良い |
| メンテナンス時期が揃う | 次回の更新時期が同じになる |
| 生活への影響軽減 | 工事期間を1回にまとめられる |
👉 A様も「足場を2回組むのはもったいない」とおっしゃっていました。 まさにその通りです。
施工内容:屋根塗装+雨樋全面交換
























A様邸では、屋根塗装と雨樋交換を同時に実施しました。
【工事①】屋根塗装
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 足場設置 | 安全に作業するための足場を設置 |
| 高圧洗浄 | 苔・藻・汚れ・チョーキングを洗い流す |
| 下地補修 | ひび割れ箇所の補修、棟板金の釘打ち直し |
| 養生 | 窓・雨樋・設備などを保護 |
| 下塗り | 密着性を高めるシーラーを塗布 |
| 中塗り・上塗り | 遮熱シリコン塗料で仕上げ |
| 縁切り(タスペーサー) | 雨水の排水経路を確保 |
【工事②】雨樋全面交換
| 工程 | 内容 |
|---|---|
| 既存撤去 | 劣化した軒樋・縦樋・集水器・金具を撤去 |
| 下地確認 | 破風板・鼻隠しの傷みをチェック |
| 下地補修 | 必要箇所の補修 |
| 新規金具設置 | **積雪対応の間隔(45cm)**で設置 |
| 新規雨樋設置 | 正確な勾配で軒樋・縦樋・集水器を設置 |
| 排水テスト | 実際に水を流して排水状態を確認 |
| 足場撤去 | 工事完了後に足場を撤去 |
施工のポイント: 屋根塗装後に雨樋交換を行うのが一般的な流れ。雨樋を先に外しておくことで、屋根塗装がしやすくなります。
ビフォーアフター:A様邸はこう変わった
| 項目 | Before | After |
|---|---|---|
| 屋根の状態 | 苔・色あせ・チョーキング | 新品同様の輝き |
| 屋根の色 | くすんだグレー | 鮮やかなブラウン |
| 北側の苔 | びっしり繁殖 | 完全に除去・塗装 |
| 棟板金 | 釘の浮き | 打ち直し・塗装 |
| 雨樋の状態 | 白化・たわみ | 新品 |
| 雨樋の色 | 変色・褪せ | 屋根に合わせたブラウン |
| 金具 | サビ・緩み | 新品・積雪対応間隔 |
| 全体の印象 | 古びた感じ | まるで新築 |
A様の感想 「屋根と雨樋が両方きれいになって、家全体が若返った感じです!色も合わせてもらったので統一感があります。足場を1回で済ませられて、費用も抑えられました。雫石は雪が多いので、金具を詰めて付けてもらったのも安心です」
雫石町の気候と屋根・雨樋への影響
雫石町は岩手山の南東麓に広がる高原の町。県内でも特に厳しい気候条件の地域です。
雫石町の気候特性
| 特性 | 内容 |
|---|---|
| 標高が高い | 町内の多くが標高200〜400m以上 |
| 積雪量が多い | 県内有数の豪雪地帯 |
| 気温が低い | 盛岡市街地より2〜4℃低いことも |
| 寒暖差が大きい | 昼夜・季節の気温差が激しい |
| 紫外線が強い | 標高が高く、雪の反射も加わる |
| 湿度が高い場所も | 山間部は霧が発生しやすい |
気候が屋根に与える影響
| 気候条件 | 屋根への影響 |
|---|---|
| 積雪 | 荷重による屋根材へのダメージ |
| 凍結・融解 | ひび割れ・凍害 |
| 紫外線 | 塗膜の劣化・色あせ |
| 湿度 | 苔・藻の繁殖 |
| 寒暖差 | 屋根材の膨張・収縮 |
気候が雨樋に与える影響
| 気候条件 | 雨樋への影響 |
|---|---|
| 積雪 | 荷重による歪み・変形 |
| 凍結 | 凍結破損のリスク |
| 紫外線 | 素材の劣化・硬化 |
| 寒暖差 | 継ぎ目の劣化 |
| 落雪 | 衝撃による破損 |
👉 雫石町では、屋根・雨樋ともに通常より厳しい環境にさらされます。 定期的なメンテナンスが特に重要な地域です。
屋根に苔が生える原因と対策
A様邸のように、屋根に苔が生えるケースは雫石町では珍しくありません。
苔が生える原因
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 塗膜の劣化 | 防水性が低下し、水分を含みやすくなる |
| 日当たりが悪い | 北側・日陰になる面は特に生えやすい |
| 湿度が高い | 山間部・森林の近くは湿度が高い |
| 屋根材の種類 | スレート瓦は表面がザラザラで苔が付きやすい |
| 樹木の近く | 木からの胞子・養分が付着 |
苔が生えるとどうなるか
| 影響 | 内容 |
|---|---|
| 防水性の低下 | 苔が水分を保持し、屋根材に浸透 |
| 屋根材の劣化 | 苔の根が屋根材に食い込む |
| 凍害のリスク | 水分が凍結して屋根材を破壊 |
| 美観の低下 | 見た目が悪くなる |
| 雨漏りのリスク | 長期的に防水機能が失われる |
苔への対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 高圧洗浄 | 苔を徹底的に除去 |
| 屋根塗装 | 防水性を回復 |
| 防苔塗料 | 苔が生えにくい塗料を選択 |
| 定期点検 | 早期発見・早期対処 |
👉 A様邸では高圧洗浄で苔を除去し、遮熱シリコン塗料で塗装しました。
遮熱塗料のメリット
A様邸の屋根塗装には遮熱シリコン塗料を使用しました。
遮熱塗料とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 太陽光を反射し、屋根の温度上昇を抑える |
| 効果 | 屋根表面温度を10〜15℃下げる |
| 結果 | 室内温度の上昇を抑え、冷房効率アップ |
遮熱塗料のメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 夏涼しい | 室内温度を2〜3℃下げる効果 |
| 電気代節約 | 冷房使用量の削減 |
| 屋根材の保護 | 熱によるダメージを軽減 |
| 耐久性 | シリコン系で10〜15年の耐用 |
雫石町での遮熱塗料の効果
| 季節 | 効果 |
|---|---|
| 夏 | 屋根の温度上昇を抑え、室内を涼しく |
| 冬 | 断熱効果で暖房効率もやや向上 |
| 通年 | 屋根材へのダメージ軽減 |
👉 「雫石は冬が厳しいから、夏はあまり関係ないのでは?」と思われるかもしれませんが、近年は夏の暑さも厳しくなっています。 遮熱塗料はオールシーズンで効果を発揮します。
積雪地域の雨樋対策
雫石町のような積雪地域では、雨樋への配慮が特に重要です。
A様邸で実施した積雪対策
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 金具間隔を詰める | 標準60cm→45cmに変更 |
| 耐候性の高い素材 | 寒暖差・紫外線に強い雨樋を選定 |
| しっかりした固定 | 金具の緩みを防止 |
| 正確な勾配 | 凍結しにくいよう水がスムーズに流れる設計 |
金具間隔の効果
| 間隔 | 金具数(10m) | 荷重分散 |
|---|---|---|
| 60cm(標準) | 約17本 | 標準 |
| 45cm(積雪対応) | 約23本 | 約1.3倍に強化 |
👉 雫石町では金具間隔を詰めて設置することを強くおすすめします。
屋根塗装と雨樋交換の施工順序
「どちらを先にやるの?」という疑問にお答えします。
一般的な施工順序
| 順序 | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| ① 足場設置 | 安全に作業するため | – |
| ② 既存雨樋撤去 | 先に外しておく | 屋根塗装の邪魔になるため |
| ③ 屋根高圧洗浄 | 汚れ・苔を除去 | – |
| ④ 屋根下地補修 | ひび割れ等を補修 | – |
| ⑤ 屋根塗装 | 下塗り→中塗り→上塗り | – |
| ⑥ 鼻隠し・破風塗装 | 付帯部の塗装 | 雨樋を外した状態の方が塗りやすい |
| ⑦ 新規雨樋設置 | 塗装完了後に設置 | 塗料が乾いてから |
| ⑧ 足場撤去 | 工事完了 | – |
👉 雨樋を先に外すことで、鼻隠し・破風板の塗装がしやすくなります。
雨樋・屋根の劣化サイン|こんな症状があれば要注意
ご自宅の屋根と雨樋、こんな症状はありませんか?
屋根の劣化サイン
✅ 屋根が色あせている ✅ 北側に苔・藻が生えている ✅ 触ると白い粉が付く(チョーキング) ✅ ひび割れが見える ✅ 棟板金の釘が浮いている ✅ 築10年以上で一度も塗装していない
雨樋の劣化サイン
✅ 雨樋が白っぽく変色している ✅ 軒樋がたわんでいる ✅ 金具がサビている・緩んでいる ✅ 継ぎ目から水が漏れている ✅ 築15年以上で一度も交換していない
➡ 複数当てはまる場合は、セット施工がおすすめです。
よくある質問|屋根塗装と雨樋のセット施工
Q. 屋根塗装だけお願いして、雨樋はそのままにできますか? A. もちろん可能です。ただし、雨樋も劣化している場合は、後で交換すると足場代が余計にかかります。築15年以上であれば同時交換をおすすめします。
Q. 雨樋の色は選べますか? A. はい。複数の色からお選びいただけます。屋根・外壁に合わせた色をご提案します。
Q. 工事にはどれくらいかかりますか? A. 屋根塗装+雨樋交換で10日〜2週間程度が目安です。天候にも左右されます。
Q. 住みながら工事できますか? A. はい。外部の工事なので、お住まいのまま施工可能です。
Q. 外壁塗装も一緒にやった方がいいですか? A. 足場を組むなら、外壁も同時に検討されることをおすすめします。3点セット(屋根・外壁・雨樋)で最も効率的です。
火災保険が使えるケースも
雨樋や屋根の破損が雪害・風災によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。
対象になりやすいケース
- 積雪荷重で雨樋が変形した
- 落雪で雨樋が破損した
- 強風で棟板金が浮いた・飛んだ
- 雹(ひょう)で屋根材が割れた
注意: 苔の繁殖や経年劣化による色あせは対象外です。ただし、雪害・風災による被害があれば、その部分は適用される可能性があります。当社では申請サポートも行っています。
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